鉄剤の適正使用による貧血治療指針　改訂[第３版]　が出版された

　　
鉄剤の適正使用による貧血治療指針　改訂[第３版]　　（日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会編）響文社　（定価２０００円＋税）　が出版された。
　 　
内容の目次は以下のとおりである。各小目次は斯界の第一人者によって鉄代謝の最新の知見が存分にもりこまれ、その参考文献が付記されている。だから、この本は臨床医に役立つためのものであるが、他分野の鉄栄養研究者にとっても、とても役に立つ必携の教科書となるものである。
　
　
目次
Ｉ　鉄欠乏・鉄欠乏性貧血とその治療指針
１　鉄の生理作用と過剰鉄による臓器障害
２　生体内の鉄代謝の制御機構
３　鉄欠乏・鉄欠乏性貧血の疫学・症状
４　欠乏・鉄欠乏性貧血の予防指針
５　鉄欠乏性貧血の原因
６　鉄欠乏性貧血の診断・診断基準
７　鉄欠乏貧血と鑑別すべき二次性貧血
i慢性疾患に伴う貧血
　　ii亜鉛と銅の欠乏による貧血
８　栄養学から見た鉄、鉄摂取の食品メニュー

ＩＩ．鉄剤適正使用のための指針
１　鉄剤の臨床効果と使用上の注意
２　各領域別鉄剤使用法：どのような疾患、病態に、どのように使用するか　
　 i 腎臓内科：慢性腎臓病（ＣＫＤ）の貧血におけるエリスロポエチンと鉄剤の使用
　 ii 消化器内科：消化器内科疾患における鉄剤使用
iii 腫瘍内科：癌化学療法に伴う貧血
　iv 産婦人科：妊婦貧血、過多月経などに伴う貧血への鉄剤使用
　 v 小児科：小児の鉄欠乏と鉄剤使用、未熟児（低出生体重児）から思春期まで

ＩＩＩ　補遺
　　１　エリスロポエチンを使用した自己血輸血
２　鉄過剰症の遺伝的素因について
３　無効造血による貧血と鉄過剰症
４　輸血後鉄過剰症と鉄キレート療法
５　新しい鉄代謝のバイオマーカー：ヘプシジン−２５
６　新しい鉄代謝のバイオマーカー：ＮＴＢＩ

ＩＶ　付録