シャクナゲのクロロシス
Date: 2017-01-11 (Wed)
上野・東照宮ぼたん苑をさまよっていたら、あまりに美しくて、一つ一つ写真を撮っていたのだが、道半ばで少し疲れてきた。
と、強烈なクロロシスのシャクナゲがあった。互いに隣接した土壌に生えているのだが(図1)、一方は激しいクロロロシス(黄白化葉:図3))で、一方は正常な緑色の葉である(図2)。
だから土壌が多少アルカリ気味で可給態鉄が少ないのかもしれないが、主として品種の違いなのだろうと思われる。正常に見える株はたぶん鉄欠乏耐性品種だろう。たぶん根の3価鉄還元力活性が強いのだろう。
今回は、ぼたんの花を丹念に見ていたから、ついでにシャクナゲのクロロシスが目についたのだが、こんなに顕著なクロロシスでもふつうの鑑賞者は、全く気にしないのだ。視野にはかならず入っているはずだが、ボタンに集中しているから他の現象は「みれどもみえず」なのであろう。
図1.左3本がクロロシス、右下は正常株
図2.」正常株の蕾
図3.クロロシス株に蕾がない