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-植物鉄栄養研究会-


NPO法人
19生都営法特第463号
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根部由来のペプチド(CEP)を地上部のLRR-RKsが感知する事によって全身的な窒素(N)要求性シグナルが伝達される

Date: 2018-11-11 (Sun)

根部由来のペプチド(CEP)を地上部のLRR-RKsが感知する事によって全身的な窒素(N)要求性シグナルが伝達される
 
Perception of root-derived peptides by shoot LRR-RKs mediates systemic N-demand signaling
Ryo Tabata, Kumiko Sumida,Tomoaki Yoshii,Kentaro Ohyama,
Hidefumi Shinohara, Yoshikatsu Matsubayashi
 
SCIENCE sciencemag.org 17 OCTOBER 2014 • VOL 346 ISSUE 6207 343−346
 
窒素は植物にとって欠くことのできない栄養素であるが、地中では不均一に分布している。
そこで植物は根系での一方の根がN欠乏であると他方の根でそれを補償するべくに硝酸吸収を促進するように進化した。
ここでは 根の成長を変化させるのに必要な窒素の感知と長距離輸送のシグナルの分子機構を研究した。
窒素欠乏の細根は低分子のペプチドを分泌して地上部に送り、それが2種類のleucine-rich repeat receptor kinases (LRR-RKs)によって受容される。
この伝達経路を欠失したアラビドプシスは成長が抑制されて窒素欠乏症状を呈する。だから根から地上部へのシグナル伝達は植物体内の局所的な窒素の利用性の揺らぎに適応することを助ける。
  

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